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2000~2010年代コロコロコミック傑作漫画5選

はじめに

好きな漫画の名作について語りたい。この手の話題でジャンプとかの作品についてはよく聞くが、コロコロコミックの漫画についてはほとんど語られない気がする。

たまに挙がることがあっても90年代とかの作品だったりで、その辺りは個人的に世代がずれているため話に入りにくい。

要は自分が当時読んでいた作品の話がしたいのである。

そんな訳で、今回は筆者が主に読んでいた2000~2010年の間に連載されていたコロコロ漫画の中で個人的に特に好きだった漫画を5作紹介する。

なお、ストーリー漫画に限定するものとし、ギャグ漫画等は5作から漏れたものと一緒に選外として最後に軽く紹介しようと思う。

 

(※ここから先に書かれていることは独自の見解が含まれます。)

 

1.コロッケ!

コロッケ!(1) (てんとう虫コミックス)

コロッケ!(1) (てんとう虫コミックス)

 

 2001年4月号から2006年11月号まで連載されていた作品。作者の樫本学ヴ先生は『学級王ヤマザキ』等で知られるヒットメーカーだが、個人的に樫本先生の作品といえばコレ。児童誌らしい、崩れず見やすい画力の高さが光る。『ぼくはガリレオ』も好きだった……。

願いを叶えるために「禁貨」を集める「バンカー」達の物語であり、主人公のコロッケは黒マントの男に殺された父を生き返らせるために戦う。ストーリー漫画はホビー関連のタイアップ作品が多いコロコロでは珍しい、完全オリジナルストーリーのバトル漫画。

ドラゴンボール的設定の影響もあってか、かなり人死にが多い漫画。作中死んだキャラはその後の展開で生き返ったり生き返らなかったりする。

ストーリーそのものは笑いあり・涙ありの王道もの。特に最終章の最終戦は今までの総決算ともいえる激アツ展開が繰り広げられる。ラストがいい。

バンカーサバイバル編における黒マントの男の正体や、ピザの斜塔編における裏バンカーサバイバルの主催者など、意外性のある展開が一つの魅力。キャラ同士のバトルにおいても度々意外なマッチアップがあり、勝敗も含め先の展開をかなり予想しにくく、読んでいて飽きさせない話の作り方をしている。ピザの斜塔編は特に展開が読めない。

全体的に必殺技の名前がキレキレなのも特徴。主人公のコロッケが使う「ハンバーグー」等は比較的音感と覚えやすさ重視のダサかっこいい系だが、リゾットの「108(ワンオーエイト)マシンガン」やプリンプリンの「恐怖の大王」は児童誌らしからぬネーミングセンスを誇る。個人的に好きなのは、ピロシキが使う、鋭利な氷塊を手のひらから出して攻撃する「ツンドラの接吻」。

余談だが、登場人物の名前が全て食べ物モチーフで統一されている。珍しい食べ物の名前をこれで知ったor覚えたという人はきっと多いはず。

なお、本作の完結から11年を経て、続編にあたる『コロッケ!BLACK LABEL』がコロコロアニキで現在連載している。「前作の終わり方からこんな話作る……?」と思わんでもない非情な展開が繰り広げられており、賛否はあるがこちらも目を離せない。

 

2.ドラベース ドラえもん超野球外伝

2000年9月号から2011年10月号まで連載されていた作品。作者のむぎわらしんたろう先生は今は亡き藤子・F・不二雄先生の弟子であり、立場的にもむぎわら先生にしか描けない作品と言える。現在でも映画ドラえもんの企画協力やコミカライズを描いていたりする凄い人。当たり前かもしれないが画力も非常に高い。

ドラえもん』と同一の世界観を舞台とし、22世紀で人間やロボットが野球で対決する物語。一話目にドラえもんもゲストキャラとして登場する。

ストーリーは主人公のクロえもん率いる弱小草野球チームが成長し、大会等でライバルチームと対決していく王道野球もの。WABC(ワールドアマチュアベースボールクラシック)編では、現実のWBC第一回大会の開催と連載時期が被っていたことも相まって物凄い盛り上がりを見せていた。

ドラえもん』本編で登場するひみつ道具が登場するのが魅力の一つで、試合中3つまで使用できるかたちで活躍する。また、『ドラえもん』含む藤子F作品が元ネタのキャラも出てきたりする(かのオシシ仮面も「グエーッ」という台詞と共に登場する)。

巨人の星』等の昔の野球漫画のような、現実ではあり得ない魔球や打法が登場するのも特徴。作中最大のライバルであるシロえもんが使用する、縦にジグザグと変化する「W(ホワイト)ボール」は特に有名。ライバルの魔球を如何に攻略するか、という点も重要な見せ場となっている。

ストーリー漫画としてはギャグの切れ味が非常に鋭く、小学生はもちろん、大人でも笑える描写が随所にある。ギャグの説明は難しいため、ここでは詳しく書かないが、とにかく勢いが良い。

なお、本作の完結の1年後に『新ドラベース』という続編も連載されていたが、こちらについては筆者は未履修。機会があれば読みたい。

 

3.デュエル・マスターズFE(ファイティングエッジ)

1999年5月号から現在も連載が続く漫画デュエルマスターズシリーズの第二部で、2005年4月号から2008年6月号まで連載されていた作品。作者の松本しげのぶ先生はもう長いことコロコロの第一線で描き続けており、「松本大先生」の愛称で親しまれている。演出・表現力がとにかく高い人。

『FE』は第一部の最終戦から一ヶ月後、主人公の切札勝舞が修行のためスペインへ発つところから始まり、かつてのデュエルマスター・ヤエサルがデュエルマスターの証を分け与えた7人の子供達を巡り、不亞家最強集団の「アフターR(レボリューション)」との戦いが激化していく。

この頃になると現実のデュエマそのもののカードプールが充実し、作中でも「ヘブンズゲート+シリウス」や「キングアルカディアス+スペルデルフィン」等のロマン込みのガチ戦法が見受けられるようになり、第一部から続くザキラとの因縁が収束するストーリー展開も合わさり、カード漫画・ストーリー漫画の両方の面において特に高いレベルで楽しめる。作中屈指のガチバトルである、白凰vsY(イエスマン)は必見。

「真のデュエリスト同士の戦いで負けると死ぬ」等、物騒な設定が多い本作だが『FE』も例に漏れず死人が出るほどシビアな世界観を繰り広げる(カードゲーム題材作品にはよくあること)。

演出レベルが非常に高く、黒城の壮絶な過去や、R(リッチ)とS(シズカ)の愛の行方など、大人が読んでも感情を揺さぶられる演出・展開が多い。エスメラルダの圧倒的ヒロイン力にも注目。

切札勝舞が主人公のストーリーは第三部にあたる『SX(スタークロス)』まで続き、第四部の『ビクトリー』以降は主人公が交代する。筆者は『ビクトリー』以降は未履修。機会があれば読みたい。

余談だが、連載期間が長いため作中の設定の矛盾や不自然な展開はそこそこ多い。大人の事情もあるだろうから仕方ないところではある。

なお、元々MtGのタイアップ漫画だったのを途中からデュエマに転向したことで有名な本作だが、MtGを使い続けるifギャグ漫画がコロコロアニキで連載されている(作者は松本先生ではない)。

 

4.ロックマンエグゼ

新装版 ロックマンエグゼ 01

新装版 ロックマンエグゼ 01

  • 作者:鷹岬 諒
  • 発売日: 2016/07/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

2001年2月号から2006年9月号まで連載されていた作品。GBAで出ていたゲーム『ロックマンエグゼ』シリーズの漫画版。多くのタイトルがある『ロックマン』シリーズだが、筆者の世代で『ロックマン』といえば『エグゼ』。『エグゼ』のコミカライズもいくつかあるが、コロコロの『エグゼ』といえばこの鷹岬諒先生。くっきりとしたシンプルなタッチでカッコいいもかわいいも自然に描き分ける、画力の高い人。

世界中の隅々にまでサイバーネットワークが張り巡らされ、あらゆることがコンピュータで管理された世界で、主人公の光熱斗とその『ネットナビ』であるロックマンがネット犯罪に立ち向かう物語。今ほどインターネットが普及していない2000年代初頭に時代を先取りしたともいえる『エグゼ』の世界観自体も魅力的なのだが、この辺りの話は漫画としての面白さの話では無いので割愛する。

基本的に原作ゲームの設定・要素に基づいたストーリーが展開されるが、オリジナル要素も上手く織り込まれているのが特徴。原作ファンからの評価も高い。

特に作中最大の敵であるフォルテについては原作以上に出番が増え、設定の掘り下げも為されており、熱斗ロックマンに次ぐ第三の主人公といって差し支えないほど魅力あふれる主要キャラとなっている。単行本に収録されている、フォルテ誕生の経緯を詳細に描いた読み切り『フォルテ~最強の証~』も必見。

余談だが、鷹岬先生のTwitterアカウントでは本作の裏話がたまに語られる。カーネルとセレナードの出会いを描いた小漫画も読めたりするので、気になる方は是非。pixivでも読める。

 

5.太陽少年ジャンゴ

太陽少年 ジャンゴ(1) (てんとう虫コミックス)

太陽少年 ジャンゴ(1) (てんとう虫コミックス)

 

2003年9月号から2007年7月号まで連載されていた作品。GBA及びニンテンドーDSで出ていたゲーム『ボクらの太陽』(以下、『ボクタイ』)シリーズの漫画版。作者のひじおか誠先生は本作以外にもタイアップで宣伝漫画やイラストをいくつも描いており、個人的に『ボクタイ』といえばこの人。

不気味な人外・怪獣的存在の表現は、コロコロの歴代漫画を探しても筆者の知る限り他に類を見ない、ある意味「コロコロらしくない」画風であり、極端な構図で描かれるスケールのデカい敵が放つ威圧感は特によくハマっている。ひじおか先生は映画ポケモンの『ギラティナと氷空の花束シェイミ』のコミカライズも描いており、そちらでも怪獣感あふれるギラティナが見られる。

不死の「アンデッド」に支配され闇に覆われた世界で、「太陽少年」としての力を持つ主人公のジャンゴが、世界に太陽を取り戻すために戦うダークファンタジー。ゲーム版『ボクタイ』を原作とする漫画ではあるが、ストーリーや設定、キャラの性格やビジュアルまで大幅に違い、原作ファンの間では賛否ある作品。

主人公の相棒である太陽の精霊・おてんこの武器化、字面の良い漢字溢れる必殺技等、特定の年頃に摂取すると影響を受けかねない要素が割とある。個人的に好きなのは、ドゥネイルが使う『繭唾卍固め』。

なお、ネタバレになってしまうが、コロコロという児童誌において悪堕ちヒロインという業の深い爆弾を投下した作品でもある。「性癖が歪んだ」との声も。

余談というか悲しい話だが、漫画単行本が長い間復刊していないためかAmazonでの値段がとんでもないことになっている。

 

選外

ここからは筆者が好きだったギャグ漫画や上記5作から漏れたストーリー漫画をそれぞれ軽く紹介する。

・『スーパーマリオくん』…1990年11月~。言わずと知れたギャグ漫画。コロコロのレジェンド。現在も連載中。筆者が読んでいたのはスーパーマリオサンシャイン編やペーパーマリオRPG編等。実はちゃんと原作ゲームストーリーに沿って話が進行したりするので、原作を知ってるとより楽しめたりする。

・『星のカービィ デデデでプププなものがたり』…1994年11月~2006年4月。ゲーム『星のカービィ』シリーズを原作としたギャグ漫画。筆者の世代でコロコロのカービィ漫画といえばコレ。コロコロでは珍しく、連載時期によって絵柄やキャラの性格等が大きく変わる漫画で、筆者が読んでいたのは綺麗なタッチが特徴の連載中期以降。連載終了に至るコロコロ編集の黒い噂があった本作だが、現在は否定されている。本誌連載終了から11年を経てコロコロアニキで描き下ろしが掲載され、翌々号から現在も連載中

・『ポケットモンスター』…1996年9月~2019年11月。いわゆる「穴久保版」と呼ばれるポケモンギャグ漫画。「ギエピー」で有名。筆者が読んでいたのは原作ゲームでいう金・銀~D・P辺りの内容。初期は原作ゲームの道筋に沿ってジムリーダーに挑むなど原作ゲームを踏襲した話が進行していたが、R・S編に登場したテッセンを最後にジムリーダーがほとんど登場しなくなりゲームと独立した話が増えていったのが個人的に残念。本誌連載は終了したが、コロコロアニキにて『アニキ編』として現在も連載中

・『K-1 ダイナマイト』…1999年3月~2002年2月。コロコロでは珍しい格闘技題材のバトル漫画。監修に当時の正道会館館長がついており、作中登場する格闘知識は割とガチ。骨折有・流血有と描写もコロコロとしてはかなりハード。男装女子という性癖を歪ませるキャラを投下したことで一部有名。

・『爆転シュート ベイブレード』…1999年9月~2004年7月。筆者の世代でベイブレードといったらこの漫画。画力が高く、ベイブレードのボディが一発で見分けがつくレベルの描き込み量が印象的。青龍・朱雀・白虎・玄武のいわゆる四神を本作で知ったという読者も多いのではなかろうか。この漫画にまんまと乗せられて筆者も当時ベイブレードを買った。

・『ポケットモンスター金・銀 ゴールデンボーイズ』…1999年11月~2001年9月。ポケモン金・銀を原作としたオリジナルストーリーで進行する漫画。原作とオリジナルの要素を上手く織り込んでおり、原作ファンからも評価が高い。事情は不明だがタンバシティ(5番目のジム)で突然連載が終了しており、今なお惜しむ声は少なくない。作者の斉藤むねお先生はポケモンのゲームやアニメのキャラデザインも担当しており、有名なのはエンテイライコウスイクン

・『音速バスター DANGUN弾』…2000年6月~2004年2月。タミヤが発売したホビーであるダンガンレーサーのタイアップ漫画。当時レース系ホビーとしてはミニ四駆の人気が強すぎたため現実のダンガンそのものの人気があまり出なかったという、不遇な面がある漫画。筆者は好きだった。作者のてしろぎたかし先生は『グランダー武蔵』の方が有名であろう。

・『筋肉番付 怪傑!金剛くん』…2001年8月~2002年9月。『SASUKE』等で知られるテレビ番組の『筋肉番付』シリーズのマスコットキャラクターである金剛くんを主人公とした漫画。実際の筋肉番付シリーズに登場する企画を基にしたアクション勝負をライバル達と繰り広げる。作者の大内水軍先生は画力が高く、映画ポケモンの『七夜の願い星ジラーチ』のコミカライズも描いているので気になればそちらもオススメ。GCで出ていたゲーム『ポケモンコロシアム』のコミカライズも描いていたがそちらは残念ながら単行本化されていない。

・『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』…2001年10月~2010年3月。言わずと知れた、コロコロが誇る不条理ギャグ漫画。小学生に圧倒的支持率を得ている一方、過度な下ネタや暴力的表現等、読む人を選ぶには選ぶ。ギャグとはいえコロコロとしては珍しくキャラがよく死ぬ。2010年3月号で最終回を迎えはしたが、『絶体絶命でんぢゃらすじーさん邪』、その次は『なんと!でんぢゃらすじーさん』と改題して中身はほぼ変わらない状態で翌号から連載しているので現在も連載中という認識で間違いは無い。なお、「でん『じ』ゃらす」ではない。筆者は間違えた。

・『B-伝説! バトルビーダマン』…2002年4月~2005年11月。タカラ(タカラトミー)が販売しているホビーであるビーダマンを題材にした漫画。『スーパービーダマン』の方が恐らく知名度は高いが、筆者の世代でビーダマンといえばこっち。ライバルと競い合い、そのライバルも仲間になっていく真っ当な少年漫画的王道ストーリー。最終的に作中の要素をほぼ全て回収して迎える大団円になるので読後感も非常に良い。

・『DUEL JACK』…2003年4月~2006年8月。一話完結方式で当時の新弾パックで登場したカードの解説をストーリー仕立てで行うデュエマ攻略漫画。デッキの組み方・マナカーブの概念の解説や、作中使用されたデッキのデッキレシピの公開など、コロコロの攻略漫画としてはなかなか実戦的でタメになる。

・『鉄魂!!ZOIDS核闘技』…2003年8月~2005年1月。コロコロではたまにある、ゾイドをモチーフにした漫画。ゾイドが生息する架空の惑星が舞台の作品が多い中、現代日本舞台でゾイドのプラモのモデリングを題材にしており、早組みやジオラマなどで対決する渋い展開が個人的に好みだった(途中からゾイドを操縦してバトルするようになるが……)。

・『ケシカスくん』…2004年6月~。消しゴムのケシカスくんを主人公としたギャグ漫画。児童漫画らしい下ネタはもちろんあるのだが、全体的にネタの調理の仕方が巧く、コントや漫才のような理のある笑いが多い印象。不条理ギャグの極致のような『でんぢゃらすじーさん』とはある意味真逆とも言える。現在も連載中

・『甲虫王者ムシキング~ザックの冒険編~』…2005年2月~2006年10月。かつて一世を風靡したカードアーケードゲーム甲虫王者ムシキング』をモチーフにした漫画。原作ゲームとは全く違う世界観で、主人公のザックとカブト丸が共に戦い成長していくオリジナルストーリーが展開される。画力も高く、筆者は好きだったが、別冊コロコロと並行連載されていたこの漫画は月刊コロコロ本誌だと物語途中から始まり物語途中で終わるため筆者はラストを知らない。いつかちゃんと読みたい。

・『推理の星くん』…2005年12月~2008年9月。コロコロでは珍しいミステリー漫画。あくまで児童誌であるが故か、作中登場するトリック等のツッコミどころは多いものの、演出が良いためそのまま読ませる力がある。コロコロにはあまりない暗めで落ち着きのある空気感が筆者は好きだった。

・『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール物語 ポケモンDP』…2006年10月~2009年9月。タイトルの通り『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』を原作とするポケモン漫画。ストーリーは原作ゲームの流れを踏襲しているが、オリジナル要素も織り込んでいる(特に終盤)。ポケモンに関しては原作ストーリーをなぞっている途中で連載終了してしまうパターンが多いコロコロでは珍しく、原作ストーリーの流れをほぼ描き切った貴重な作品。作者は前述の『DUEL JACK』の伊原しげかつ先生。

 

終わりに

コロコロコミックは児童誌だからと甘く見ている人は多いと思う(事実、児童向けに描かれているはずである)が、児童向けだからと言ってその作品の作者が児童を甘く見ている訳ではない。

寧ろ、児童向けに解りやすく明瞭に描かれた展開は、青年誌等で掲載される漫画よりも作品そのものへの理解を促し、そこで描かれる世界にいち早く没入できることだろう。

これは児童誌と青年誌の優劣の話では無く、どっしりと腰を据えて漫画に浸りたい人には青年誌が合うかもしれないし、日々やることが多く漫画を読むことにあまりカロリーを使いたくない人には児童誌が合うかもしれない、というような相性と選択肢の話である。

そういった場合に、「児童誌である」という先入観で手を出さないのであれば少し勿体ないと筆者は思うので、ふと気になった時に上に挙げた作品たちを思い出して頂ければ幸いである。

あとできれば読んで語り合いたいね!